東大酒井教授のはなしを聞いて

4歳児

さて、先日の投稿の翌日、12日日曜日には午前中ヒッポファミリークラブ中部が主催する東京大学大学院言語脳科学車の酒井邦嘉教授の教育講演会がオンラインでありました。

酒井教授はヒッポファミリークラブとマサチューセッツ工科大学言語学研究者スザンヌ・フリン教授とともに2021年3月共同研究で「多言語群の方が2言語群より脳活動が活発である」とイギリスの科学雑誌Nature誌の姉妹誌にあたる「Scientific Reports」で発表されました。

酒井教授のお話は難しいながらも専門的なわかりにくい言葉を極力はぶいて分かりやすくお話しされていました。

特に内言外言ということについては、先日記載した長男、「めんどくさい」を覚える、まさにこれかもと思ったり。

酒井教授も論文をフリン教授に送ったところ、「ここはどういうこと?」とたくさん添削されたと。私の講師話を作り上げる過程と一緒だなって思ったり(笑)

大人と子供で言葉を習得する上でなにも変わらないのか?の質問に対して、子供は脳の成長発達過程で受けている、いわばハードウエアが出来上がる前から、対して大人はハードウエアはできている状態。

でもそのソフトウエアを両者とも更新する。そう言った違いはあるが、基本的に言語は何歳でも習得することはできる。

言語に限らず、どんなことでもまず吸収してみるという姿勢を大人もとってみるとそれは子供とほぼほぼ同等に吸収することはできるんだなと思いました。

で、話のなかで、公式のバックグラウンドの話がありました。

例えば数式の、どうしてそういった数式が成り立つようになったのか。

公式は公式でこういうもんだと思ってしまう。そうでなくてそのバックグラウンドまで考える。

この話を聞いていて、私は本当に暗記が苦手で、歴史や古文漢文など、「記憶しなきゃなにもこたえられないもの」に対しては赤点ギリギリ(アウトもあったけど笑)だった自分の高校生時代を思い出しました。

対してバックグランドを、知ろうとすれば知れる数学の世界はとっても楽しくて、もともと看護師を目指していたため高校は物理でなく生物を専攻していましたが、正直物理の方が好きだなあとも。

そんなことを思い出しながら頭に浮かんだのは先日のフーリエの冒険

この本、改めてすごくバックグラウンドを事細かに、誰にでもわかる言葉で書いてるんですよね。

数日でもうフーリエはいいや!って言うと思っていた長男、いまだに「フーリエ読んで」って言います。

その背景にはこういった「誰にでもわかる言葉で」「公式ということではなくその背景にどう言う意味が隠されているのか」「時には実験を交えながら」書いているからなのかなと思いました。

もちろんまだ4歳の長男にはこの本の全ては100%分かっていないです。断言しますが。

でも、長男は長男なりにこの本を聞いていて知っている数字、知っている足す、引く、かける、割るという言葉が出てくる、知らないことに目を向けているんじゃなくて、知っていることがあることで飽きずに聞いているんだなとも思います。

大人はついわからないとそれ以上は耳を閉じたくなりますが、子供にとっての世界は基本的にわからないことだらけ。むしろ新しい発見をしていく毎日。

そんな毎日を過ごしていると、こんな難しそうな本の中でも自分の「わかること」「理解できること」をピックアップしてそこからどんなことを言おうとしてるのかなって想像力をかきたてられるのかな。

ほんっとに見習いたい。私も分からないって拒絶することだけはこれから辞めよう、新しい世界が広がっているかもしれないのに、もったいないなあって子供達をみながら、そして酒井先生の話を聞きながら感じました。

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